投稿・転載

千葉高教組「ひのきみ通信」第196号(2015.8.24)より転載します。

私たちは戦争法案に反対するために立ち上がった

8月2日、渋谷での高校生デモ・スピーチ

T-ns SOWL (ティーンズ ソウル)
あいね(高2) じょー(高2)



 高校2年のあいねです。
 ここにいる人は、なんでデモやっているか、すっごい不思議だと思うし、こういう活動って親からの影響じゃねとか思うかもしれないけど、わたしの親は、言っておくけど、すっごい普通のサラリーマンです。なんでわたしがここにいるかって、まず小学校4年生のころにイラク戦争の存在を知り、それにPKOで日本がかかわったことを知りました。小学6年生のころに東日本大震災に遭い、なにが正しくてなにが間違っているかって、無関心でいちゃいけないと思いました。そんなときに、特定秘密保護法や集団的自衛権、これはわたしにとても衝撃を与えました。まだ過去にしていけない、まだ忘れてはいけない過去を、日本人はすぐに忘れてしまう。そんな少しずつの小さな積み重ねがわたしに、無関心でいたら日本ってもしかしてやばいんじゃないかって思わせてくれました。
 私の将来の夢は、戦争で困っている子供や女の人たちを助けることです。小学校や中学校で戦争を学び、アフガニスタンの戦争や中東での戦争を知り、いろんな人たちを助けたいと思いました。だから、戦争の加害者になんか絶対になりたくないんです! 安倍総理は、第二次世界大戦は侵略戦争だ、間違った戦争だと、絶対に認めません。けど、わたしは言いきれます。あの戦争は、絶対に間違った戦争です! 二度と繰り返してはいけないはずです!
 このあいだマレーシアに行ったとき、私は戦争慰霊碑を訪れました。そこで、日本が犯した罪のお話を、現地マレーシアの被害者の人から、直接聞きました。すごい胸が苦しかった、日本のことが大好きなのに、日本人ってこんな事したんだって、すごい胸が痛くなりました。だからわたしは、70年もすぎた罪だけど、この罪をまだまだまだ償わなければならないと思います。
 罪から逃げようとする政権を、わたしたちは許してはいけない。そして、「平和のために武力を持とう」とか「攻撃される前に先に攻撃をしよう」とか、戦前のような政府の言うことなんか、絶対に聞かない。
 わたしたちは、安倍総理のような、戦争が良いことか悪いことか判断できない総理に、わたしたちの未来を預けても、本当に良いんでしょうか? アメリカのようになりたい、アメリカともっと仲良くなりたい、そんな小学生みたいな欲望のために、わたしたち若者は、なんで言うことを聞かなければならないのでしょうか!
 こういうことをやっていると、「なんで高校生が」とかよく言われます。でもわたしは、政治のことを考えることに、年齢なんて全然関係ないと思います。選挙権がないから政治のことを考えるななんて、いつ誰が決めたんですか?? もう、政治とかに無関心なんていう時代はやめにしませんか?? そんなことだから、安倍総理みたいな独裁者が生まれたんじゃないんでしょうか! 18歳選挙権なんていう制度が生まれましたが、このままでは言葉だけで終わりそうで、わたしはすごく怖いです。
 これからは、未来の子どもたちに希望を与えられるものになって欲しい。「高校生が選挙に行っても行かなくても、べつになんの関係もないし」とか思っている人、絶対いると思うんですけど、わたしは安倍総理に言いたい。あなたを政権の座から引きずり下ろす存在に、18歳選挙権はかならずなるとおもいます。高校生だって、思考し行動し続けます。まだまだ、勉強不足だったりするかもしれない。学校の勉強だって忙しいし、部活だって忙しいし、友達と遊びたいし、デモなんてやらないでわたしだって原宿行ってショッピングしたい! けど、ずーっとそのあたりまえの生活を守りつづけるためには、いま声をあげなければいけないんです! 一緒に声をあげようって思ってくれる人、いまからだって飛び入り参加OKなんで、ここでいっしょに民意を示しましょう!
 2015年8月2日、わたしは戦争法案に反対します!

 こんちはー!! 高2のじょーです!
 僕は7月の頭に、今となりにいるあいねと一緒に、"T_ns Sowl"という団体をつくりました。
 そして、今日こうしてデモをすることができます。1ヶ月でここまで大きなデモが出来るとは、正直思ってませんでした。本当に色々な方のおかげです。ありがとうございます!
 僕は7/31に、自民党など、国会要請に行ってきました! そしたら、彼らはなんと言ったと思いますか!? 衆議院でさんざん「国民へ説明が足りない」「国民が理解してない」って話をしたのに、ろくに話を聞こうとせず気だるそうにしてる秘書や、話が長い!と威圧してくる秘書など、なんか自民党感じ悪いよね?と言わざるを得ない対応でした。彼らには国民の声を聞こうとする心も伝えようとする心もないのかと、憤りを覚えました。また今回は、「中国がミサイルを日本に向けている」とか「軍事費が拡大し続けている」とか「北朝鮮が危ない」など、国民の感情を煽らないと、もうあの人たちは法案の中身では国民や議員を納得させることができないんだ感じました。6月に国会要請に行った時より、明らかにここまで追い込んでるのかと実感しました。
 僕は少し前まで、高校生が憲法や政治に興味を持つのは、どこか違和感がある気がしていました。ですが、こうやって活動している中で、僕は思いました。高校生に政治に興味を持たせないようにしてるのは、社会の空気だと!
 いま学校では、政治の話はタブーになってしまっています。選挙権が18歳に引き下げられます。今こそ高校生が政治について関心をもたねばならないんじゃないでしょうか!?
 このままでは『まぁ選挙権とったからとりま選挙いってみるけど、どこにいれていいかわからないし、大きいし、自民党でいいや。』と、そういう票を伸ばす結果になってしまいます。そういう人が増えれば増えるほど、権力者は喜ぶのです! なぜかって、それは何も考えずに票を入れてくれるのだから!
 知らぬ間に国民の暮らしづらい社会になってしまうんじゃないかと、僕は思います。
 だから僕らは今回、高校生に興味を持ってもらうため、高校生が参加しやすいデモを企画し、実行しました!
 このデモをキッカケに、きょう来てくれている高校生や、夏休みに渋谷で遊んでる高校生や、TVやパソコンの前にいる高校生に、これから僕らが有権者なんだということ、僕らが政治を動かしていくということを、すこしでも感じてもらえたらなと思います。そして、僕らが今後、安倍みたいな独裁者を見張り、歯止めするということの、重要さとチャンスを、少しでも感じてもらえたらなと思います。
 2015年8月2日、僕は安保法案に反対します。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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